第二十五章

キャサリンは病室の扉の外に立つ警備員たちを横目でちらりと見やると、イザベラに向かって軽く手を振り、取りなすように言った。

「イザベラ、いったい何を言っているの? さっぱり意味がわからないわ。ヘンリーの世話でくたくたなんでしょう。さあ、コーヒーでもごちそうするわ」

イザベラの視線が警備員たちへと走り、自分の軽率さがどれほど危ういものだったかを、そこでようやく思い知った。失言を悟った彼女は口をつぐみ、そのまま一言も発せずキャサリンのあとについて近くの喫茶店へ向かった。

店に入ると、キャサリンは慎重に周囲を見回し、防犯カメラがないことを確かめた。それからハンドバッグに手を差し入れ、小さな小瓶を取...

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